あまり多くはありませんが、高齢になると膀胱に腫瘍ができることもあります。多くの場合は悪性で、移行上皮がんの確率が高いといわれています。
高齢の猫にまれにみられます。
膀胱の内側がただれて炎症が起こり、オシッコの回数が増える、血尿が出るなどの下部尿路症状が現れます。進行すると食欲もなくなってきます。発見が遅れれば、他の臓器に転移します。
血尿がサインになることも。
写真提供/DVMsどうぶつ医療センター横浜渡邊俊文先生(元 麻布大学附属動物病院)
初めから膀胱の腫瘍だと診断するのは難しく、尿石症や膀胱炎の治療をしてもなかなか回復しないことで、発見されることがよくあります。腫瘍の確認には、尿検査やエックス線検査、超音波検査などが行われます。基本的に外科手術で腫瘍を摘出しますが、抗がん剤などの化学療法を行うこともあります。
尿路結石症や膀胱炎と症状が似ているうえ、発症率もあまり高くないことから、発見されたときには手遅れになることもあります。オシッコの異変に注意して、気になる症状があれば動物病院で早めに診察を受けましょう。
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ダイアリーに記録し、日頃からオシッコの状態をチェックしましょう。
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