猫では腎臓の腫瘍はあまり多くはありませんが、発症した場合、リンパ腫や腎腺がんが多いです。
丸く突出した部分が腎臓腫瘍
点線で囲まれた部分にみられるように、腎臓内に腫瘍が発生しているため正常なソラマメ型の腎臓の形が変形している。
猫の腎臓の腫瘍ではあきらかな原因や、遺伝性はわかっていません。両方の腎臓にできることもあり、お腹を触ったときに腎臓が大きくなっていることで気づくことがよくあります。このときには、すでに胃や腸にも腫瘍が転移している場合も多いようです。
猫白血病ウィルス、猫エイズウィルスに感染しているとリンパ腫を発症しやすい傾向にあります。
腎機能が低下すると、飲水量が増え、尿量が増えます。また腫瘍の症状として元気食欲が低下し、痩せてしまいます。
腫瘍の種類によって異なります。リンパ腫の場合は抗がん剤、腎腺がんの場合は手術が適応になります。
腎臓の腫瘍を予防することは困難です。
ダイアリーに記録し、日頃からオシッコの状態をチェックしましょう。