猫の泌尿器の病気
猫の腎臓の腫瘍
<獣医師監修>

腎臓の腫瘍とは

猫では腎臓の腫瘍はあまり多くはありませんが、発症した場合、リンパ腫や腎腺がんが多いです。

猫の腎臓腫瘍の写真

丸く突出した部分が腎臓腫瘍

猫の形が変形している腎臓の写真

点線で囲まれた部分にみられるように、腎臓内に腫瘍が発生しているため正常なソラマメ型の腎臓の形が変形している。

写真提供/DVMsどうぶつ医療センター横浜
渡邊俊文先生
(元 麻布大学附属動物病院)

腎臓の腫瘍の原因

猫の腎臓の腫瘍ではあきらかな原因や、遺伝性はわかっていません。両方の腎臓にできることもあり、お腹を触ったときに腎臓が大きくなっていることで気づくことがよくあります。このときには、すでに胃や腸にも腫瘍が転移している場合も多いようです。
 

腎臓の腫瘍になりやすい猫

猫白血病ウィルス、猫エイズウィルスに感染しているとリンパ腫を発症しやすい傾向にあります。
 

腎臓の腫瘍の症状

腎機能が低下すると、飲水量が増え、尿量が増えます。また腫瘍の症状として元気食欲が低下し、痩せてしまいます。
 

腎臓の腫瘍の治療

腫瘍の種類によって異なります。リンパ腫の場合は抗がん剤、腎腺がんの場合は手術が適応になります。
 

腎臓の腫瘍の予防

腎臓の腫瘍を予防することは困難です。

「猫のオシッコチェックダイアリー」の画像

ダイアリーに記録し、日頃からオシッコの状態をチェックしましょう。

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