猫にかかりやすいと言われる泌尿器系の病気。 でも実際のところ、どのくらいの猫がかかっているの? またどんな猫がかかりやすいの? その結果を公開!
【調査概要】
2010年6月~8月 花王株式会社調べ
調査方法:インターネット
対象者:猫飼育者3,496名
対象地域:全国
猫の祖先は砂漠で暮らしていたため、乾燥した環境でも水分を無駄なく利用して、凝縮された濃いオシッコをします。その分、腎臓への負担が大きく、機能障害を起こしやすくなります。またオシッコが濃いために、尿中のミネラルが結晶化して尿石もできやすくなります。これが猫に泌尿器系の病気が多い原因です。
1歳未満:n=88、1歳〜6歳:n=464、7歳以上n=240、13歳以上:n=144
慢性腎不全は、徐々に腎臓の機能が低下していくもので、高齢猫に非常に多い病気です。一方、下部尿路疾患(尿石症や膀胱炎)は、若くてもかかりますが、中高年になって肥満したり運動量が減ってくると、オシッコが膀胱に留まっている時間が長くなり、より尿石ができやすくなる傾向に。
健康で長生きしてもらうためには、若い頃からのケアを大切にしましょう。
オス(去勢している):n=442、1歳〜6歳(去勢していない):n=72、7歳〜12歳(避妊している):n=364、13歳以上(避妊していない):n=75
オスの場合、メスと比べ尿道が細く長いため、尿石症になったときに、命にかかわる尿道閉塞を起こしやすい特徴があります。去勢したオスは、尿道が細いまま成長するので、よりなりやすいと考えられています。対して、メスの場合は、尿道閉塞の可能性は低く、尿石が膀胱壁を傷つけて、膀胱炎にかかりやすい傾向があります。去勢・避妊した猫のほうがかかりやすいのは、肥満しやすいことも関係しているかもしれません。